家に帰って、初めてニュースの映像を見た時のショックは、今も忘れられません。
悲しみと同時に、自分の無力さをひしひしと感じました。
ちょうどルヴィエ先生が広島でセミナーをされている途中のことで、数日後のコンサートは急遽チャリティーコンサートとして開かれ、たくさんの方が募金をしてくださいました。
先生の渾身の演奏、そして、私たちも「音楽の力」を信じて必死に演奏しました。
あれから1年。。
今年もまた先生とチャリティーコンサートをさせていただきます。
祈りの気持ち。そして、希望や勇気がわいてくるような演奏を心がけて、一生懸命演奏したいと思います。






































ジャック・ルヴィエのスプリングコンサート
ー東日本大震災によせてー
〜その弟子たちと〜
3月24日(土)18時半〜 エリザベト音楽大学セシリアホール
前売り2000円/当日2500円
共演:魚住恵 志鷹美紗 吉武優






































私はラフマニノフの組曲第1番《幻想的絵画》を先生と2台ピアノで演奏いたします。
作曲のインスピレーションを受けた詩をご紹介しますね。
第1楽章 「舟歌」(ミハイル・レールモントフ)
おお、涼しいゆうべの波が、
ゴンドラのオールを静かに打つ。
―あの歌がまた! またギターで鳴る!
―遠くでいまは、憂鬱そしてまた幸せに、
聞こえるのは古い舟歌の響きか、
「ゴンドラは水面を滑り、
時も愛とともに飛び去る、
水はふたたび穏やかになり、
情熱はもはや高まらない」
第2楽章 「夜―愛」(ジョージ・ゴードン・バイロン)
ナイチンゲールの高いさえずりが
枝から聞こえる時刻に、
恋人同士の誓いあう囁きが、
穏やかな風や近くの水音が、
孤独な者の耳に音楽となる。
第3楽章 「涙」(フョードル・チュッチェフ)
人の懸念、おお、人の涙!
お前は朝から晩まで流れ、
人知れずに、目に見えずに、
無限に、無数に流れる、
まるで土砂降りの雨のように、
秋の夜の深遠の中に流れる。
第4楽章 「復活祭」(アレクセイ・ホミャコーフ)
強大な鐘の音が大地を越えて鳴り、
大気のすべては嘆き、おののき、苦しむ。
美音の銀色の雷鳴は、
聖なる勝利の知らせを告げる。
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